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クロスペンダント5 [制作]

続きです。

本体制作が9割 出来上がった頃、
「納品にあたって、ペンダントの鎖部分をどうしますか?」
と尋ねました。

私のミスですが、ペンダントトップ本体のデザインが
重要だったのでペンダントの鎖部分の話をしていなかったのです。

【紐とチェーンを付け替えたり出来るのが良いです】
【チェーンの長さが調整できるのが良いです】
とのご希望。

そしてチェーンの長さの話が出て
「長さというと、どこからどこまでの事を言うのでしょう?」
というやり取りが始まり、下の画像が送られてきたのですが
18-OD-TA3ss.jpg
そこで初めて元のチェーンがこのような
仕組みのものだったと知りました。

問題発生…。
私は長さの変わらないチェーンを使用することを
勝手に想定していました。

ちなみに画像の上の部分、大きい輪の鎖の部分を
「アジャスターチェーン」と言います。

そして下側の金具はナスカンと言い、
引き輪金具の一種です。

参考:上の画像とは違う形の引き輪金具。
市販品の多くはこの金具を採用しています。
18-9-Hikiwa-ss.jpg

引き輪には通常「板ダルマ」という金具が対で
使われる事が多いのですが、
板ダルマ ↓
18-9-Itadaruma-ss.jpg
この金具では長さを調整することができません。
決まった長さを使う事になります。

板ダルマを使わず、元のデザインと同じように
アジャスターチェーンを使えば、柔軟に長さを
調整をすることができます。

ただ引き輪金具をひっかけやすいように大きな
輪の鎖で出来ているので、バチカン …

※ペンダントトップの鎖を通す金具をバチカンと呼びます。
18-9-Bachikan-ss.jpg
(画像は私の作りかけのバチカンです。
なぜバチカンと言うかというと、
三味線のバチに似ているからです。

ちなみに、こちらは小判の形に似ているので
小判バチカンと呼びます。
18-9-K-Bachikan-ssR.jpg
※今回オーダーのペンダントトップはこちらの形を採用しました。

… バチカンをチェーンから外すことができません。
ペンダントトップ部分をチェーンから外せないという事です。

ご要望のチェーンと紐を付け替えるという仕組みに使えない
ということです(-x-;) さあ、どうする??

続きます。

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