SSブログ

受け取る側の心持次第 [日常]

コロナ禍以降、親戚でさえ家族葬となり
参列を辞退されるばかり。

先日友人宅の訃報の知らせに、せめてお線香でも
お供えしてもらおうと百貨店に行きました。

熨斗紙の名前をお願いする時にスタッフさんが

「右側に目上の人を書いて下さいね」

と、さりげなく言って下さいまして…。

≪ひゃー。丁寧やわー。まあ、一応知ってるけどねー≫
とその時は思ったのですけれど。

帰宅する道すがら、ふと
≪そんなことを知らなさそうなヒト (年齢?)に
見えたのかな?≫ とも思い…。

そのスタッフさんは どなたにでも そう仰るのかも
知れないですけれど。

受け手側は 親切とも、過剰サービス(?)とも
受け取るのだな、と思った一瞬でした。

*+*+*+*+*

私の憧れの人が亡くなったと聞いたのは昨年末。
欠礼葉書を見て、目が点になりました。

≪展示会の案内いただいていたのに、
行けなくてごめんなさいね≫

とその年の年賀状にあったのに、何故 年末に
訃報なんだろう…と頭の中がぐるぐると混乱
しました。

コロナ禍真っ最中で、知っても何もできず、
連絡を取るのも見ず知らずの人である
その方のご主人だし…と思い、タイミングを
見計らってお供えを、と考えていました。

そしてお線香よりお花をと考え、お供えの花でも、
その方っぽいアレンジメントにして欲しかったので、
近所のお花屋さんに出向きました。

そこで、
「あの優しいオレンジ色の薔薇を入れて下さいませんか」
と言うと、スタッフさんが

「お供えの花には薔薇は棘があるので入れないのですが」

とアドバイスを下さいました。
ですが薔薇の似合う華やかな方だったので、

「送り先の方にはその旨をお話しておきますので」

と言ってお願いをして帰宅し、早速 お花を贈答の件や
配達時間の可否、最後に薔薇の件をお伝えしました。

すると
「ウチは薔薇の花も活けて供えてますよ」との応え。

「あ、そうですか…ではそういう事で…(;^_^A」

というやり取りになりました。

*+*+*+*+*

受け取る側が悪い方に受け取らなければ、
全てオールオッケー、なんですよねぇ。

言葉を投げかける側は、誤解をさせないように
伝わるように、過不足なく言葉で伝えることが
大切だなぁ、と再確認するエピソードでした。


nice!(44)  コメント(14) 
共通テーマ:アート